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教育評論家 後藤武士先生からのメッセージ

後藤 武士
青山学院大学法学部卒。日本全国授業ライヴ (GTP) 主宰。学部在学中に東京・神奈川にて大手予備校勤務。大学院在籍中に名古屋にて起業。現在は日本全国授業ライヴと称して学問の楽しさを伝道するため全国を行脚中。北は北海道札幌から南は九州沖縄石垣島まで講演、授業ライヴ、そして執筆の日々。
そして、主婦10万人のサイト「キャリアマム」にて教育相談、教育エッセイ連載、毎日中学生新聞(毎日新聞社)で「やさしい読解力」連載、同じく「悩みの宝石箱」の相談員をつとめるなど執筆活動以外にも様々なメディアで活動。


●主な著書

最強最後の学習法(宝島社)
「これ一冊で必ず国語読解力がつく本」(宝島社)
「これ一冊で必ず国語読解力がつく本 入試対策編」(宝島社)
「やさしい国語読解力」(宝島社)
「受験・資格にらくらく合格する最短!勉強法 」(宝島社)
「読むだけですっきり頭に入る日本史」(宝島社)
「見るだけですっきりわかる日本史」(宝島社)
「社会人のための読解力トレーニング」(宝島社)
「このノートで成績は必ず上がる!」(大和書房)

→著書一覧

 

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 あとから人生を振り返ってみると、その後の人生を大きく動かした瞬間や時というものが、誰にでもある。時というのは変わりがなく流れていくもので、ティーンエイジャーのときの1年も、30代の1年も、物理学的には1年にかわりはなく、どちらも365日であることに疑問を挟む人はいない。ところがそれでいて、実はティーンエイジャーの頃の1年と30過ぎの1年ではまるで重みが違う。体感的な時の流れの速さがちがうのはもちろんのことだけど、変化の激しさ、イベントの多さ、通過儀礼(人生の関所というか、チェックポイントのようなもの)の数、どれひとつとっても10代の1年の持つ重みは一般的に30代の1年の持つ重みをはるかに上回る。

 

 通過儀礼、それはイニシエーションとも呼ばれ、大人になるに当たって必ず通らなければならない行事試練のことをいう。現在でも多くの離島に住む民族や、自然とともに生活している部族にはこのイニシエーションが存在する。もちろん日本でもそれはある。さすがに崖から飛び降りて勇気を示すだの、火のついた木の上を裸足で歩くことで強さを見せるだの、そういったイニシエーションは今の日本にはほとんど見られない。ではどんなイニシエーションが存在するのか。言うまでもなく受験がそれである。中学までは特段の努力がなくても誰でも時がたてば勝手に進学できる。逆に言えば熱心に学ぼうが、いい加減にやっつけ仕事で学校に通っていようが、同じように学年はあがっていく。けれど高校受験から先は通過しないものには進学はなく、またそのときの決断、能力、努力、運などに応じて明確に道が分かれる。たかが高校受験、高校なんてどこでもいっしょ、などと口走る大人も多いけれど、そんな大人に限って、二言目には「俺は大学出ていないけど…」とか、「私はそんなにいい高校は出ていないけれど…」などと聞きもしないのに、先に口走ってしまうのは、やはりどこかに心残りや引っ掛かりがあるせいなのかもしれない。東大出身の知人が「俺は東大でてるけど…」などと口走ったところは見たことがないし、地域一番手高出身の同窓生たちは、外へ飲みに出かけても、聞かれない限り出身高の披露などしない。

 

 出身高校や出身大学など、たしかにどうでもよいことのように思われる反面、それにこだわる人があまりにも多く、また現実にそれが人生を大きく左右し、ある特定の職業や企業団体への就職に関しては、条件とさえなっているのもまた事実である。オヤジやオバサンの努力、兄ちゃんや姉さんの努力、ティーンエイジャーの努力、努力の尊さに差はない。けれどその努力がどれほど報われるかということでいえば、雲泥の差は歴然と存在する。一旦階層を決められてからは、階層内での上下は認められても、それを超えての下克上はかなり難しく、また成功しても足を引っ張られたり、やっかまれたりすることも多い。 日本人は個性を大切になどと口にしながら組織が大好きだ。自由を叫ぶ若者たちですら、仲間内で組織を作って、自分がその輪の中にいることに安心感を覚える。高校、大学どころか、新卒時に就職した企業や団体すら、一匹狼の自営や起業をするか、アウトローにならない限り一生ついて回るのが、悲しいことに日本の現在の社会の実情のようだ。

 

 多くの大人が無意味であることを知りつつ、あのときこうしていたら…という仮定を一度は抱く。そしてその仮定は大人たちにとっては現実にはどうすることも出来ないものである。しかし中学生にとってはちがう。今がまさにその「あのとき」であり、これからどうとでもできる時間なのである。既に過ごしてしまった時間、過ぎ去ってしまった時間はもはやどうにもならない。嘆いても仕方がないのだから、与えられている環境条件待遇の中で精一杯努力し前向きに生きていけばいい。けれどまだ決まってない段階でならどうとでもなる。ゴールのあとの順位は変わらないけれど、ゴール前なら順位はいくらでも入れ替わる。もちろん残された時間と相手と自分との力量にもよるのだけれど。

 

 どうとでもできるのならどうとでもすればいい。どうせ努力するのなら努力が評価される時期に努力するに越したことはない。ほんの少しの努力が大きく報われる時期もあれば、血の出るような思いで身を削っても、ささやかな給与のアップにさえつながらない時期もある。だからである。十代のティーンエイジャーの1年は1日は、後の人生を大きく動かすだけの価値があり、貴重な日々なのである。ただ残念、というか皮肉なことにそれがわかるのは、過ぎ去ってからであることがほとんどだけれど。  そんな貴重な時期をうまく過ごすのも、漫然とやり過ごしてしまうのも、それはその人次第。けれどもし目の前に効率のよい努力をアシストしてくれる環境があって、そして努力を最大限に成果につなげてくれるような場所があれば人がいれば、それを生かさないのはもったいない話だろう。

 

 ここに立志塾がある。高木悦夫という男がいる。自らも何度かどん底を経験し、這い上がってきてサクセスを掴み取った男である。そしてその男が人生をかけて、子供たちをアシストしているのが立志塾である。もはやこれ以上何も語る必要はないと思う。あとは決断と努力が自ずと道を定めてくれるだろう。そして最大の鍵である運は最高の努力がもたらしてくれるに違いない。

教育評論家 後藤 武士

後藤先生の主なマスコミ掲載実績

プレジデントファミリー掲載記事後藤先生のマスコミ掲載実績時事通信社 教員養成セミナー(2007年5月号別冊) 2008年度教員採用試験直前3ヶ月! 予想問題&合格受験術「合格までの最短勉強法」/プレジデント社 プレジデントファミリー 6月号 全国の名教師が過程に捧げる! 最新・最強の学習メソッド20「『答先写し』で身につける読解力」/朝日新聞社 WEEKLY AERA '06.3.13 中学受験は塾選び/朝日新聞社 WEEKLY AERA '06.3.27 東大と京大141親子調査 子育てコストと工夫/読売新聞社 よみうり・小学生 GENKI新聞(連載) カリスマ先生に聞く! 我が子の弱点克服学習法(2007年〜)

●後藤武士先生の公式サイトTakeshiGoto.com
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