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合格対談 2009年度 横浜市立大学 国際総合科学部 合格 鈴木大智 君(加茂高校)


今春の大学合格まで中学・高校の6年間を立志塾で過ごしてくれた大智君に、その
6年間を振り返りながら、立志塾の後輩たちへのメッセージとしてインタビューしました。


高木先生(以下「高」)・・・大智君は6年間ずっと立志塾で過ごしてもらったんだけど、単刀直入に今、受験を終えての感想を聞かせてください。

鈴木大智君(以下「大」)・・・中学のときは成績が悪く、立志塾に入って英語と数学が好きになりました。だから高校受験、加茂高進学後もそれが生きていて、英数に自信が持てていたことが、他の教科もやれる自信につながったと思います。それと立志塾で6年間やれたのは、6年間先生が一緒だったということです。学校では毎年担任がかわるんですけど、塾は6年間ずっと一緒だったので、勉強の仕方・方針がかわらず、勉強がしやすかった。ずっとノートまとめを同じように意識してやってきたんですけど、それが結局、結果につながったと思います。

高・・・それすごいね。自分たちはずっと同じことを言い続けて、それが当たり前だと思ってたけど、改めて「そういうことか」と思えるね。同じ人間がいて同じことをずっと教えるということは、伝えることにブレがないっていうことなんだ。

大・・・はい。

高・・・今回横浜市立大学に合格して、率直に受験が終わった感想はどんな感じなんだろう?

大・・・疲れました(笑)。高校受験もすごいきつかったんですけど、中3の冬期講習で勉強の仕方がわかったっていう感じを得て、そのやり方で高校に入ってもやりつづけ、定期考査を特にがんばってきました。

高・・・そうそう、特に思い出すのは中3の冬期講習。むちゃくちゃ激しい冬だったね。「昨日朝3時までやってました」「4時までやってました」って(笑)。そんな状況の中でみんな来てた。あのとき今だに覚えてるのが、大智君が、理科だったかな、なんか「ポン」と抜けたことがあったよね。同じ問題を繰り返し繰り返しやるんだっていう形でやってて、「なんかこう『わかった』っていう感じがします!」って言ってたこと。あの感覚を体感したから、あれが影響度大だったよね。

大・・・はい、やり方も夏期講習のときのテキストをその冬の間に自分でやり直したりして、ほんと塾のテキストをやりまくってました。

高・・・とかく中学生の子たちはその「繰り返す」ということをしようとしない。1回ずつだけやって、「繰り返し同じもの」よりも「数多く」をやろうとするよね。そうじゃなくて、あれもこれもじゃなく繰り返しやるんだって、中学の時そう言ってたよね。夏期講習で使ったテキストをもう1回やるんだとか。それを素直に大智君は実行するからすごいよね。それで実際中学校の時それを実行して、ほんとに結果を出して「あ、やっぱりそういうことか」とそれを体感して、そしてそのままの方法を高校に持っていったと。

大・・・はい。

高・・・うーん、なるほどね。で、それに帰結してしまうかもしれないけど、今回、南山の2学部合格、一つは特待生の候補にも選ばれて、横浜市立にも合格して。最大の勝因は何だったと思う。

大・・・腐らずにやるということですかね、あと言われたことを素直にやるということ。

高・・・「腐らずに」って言うのはすごいキーワードだよね。大学受験はいわゆる全国大会だし、テーマも大きいし、実りも少ない。最初からすぐに結果なんて出るもんじゃないよね。そんな中でやっぱり腐っちゃうっていうやつ、いっぱいいるよね。けれどそんな中でいかにあえてやれるかって言うことが勝負だよね。

大・・・はい、ほんとに結果が全然出なかったので。一度テストで、(同じ塾内の生徒に)物理も化学も両方負けて、その後はほんとにやりましたね、悔しくて。あと、自分の今までの受験で一番大きかったのは中3の冬期講習、あれが高校にもつながったし、周りみんなと競い合いながらやれて、本当に大きかったなと思います。


「大智流の勉強法、ノートまとめの極意」

高・・・大智流の勉強法、大智君が心がけていた勉強法っていうのを教えてください。

大・・・授業で大事なことはメモをしてあとでまとめる。信二さん(2年先輩の卒塾生)のノートを見てたんですけど、問題が貼ってあってそれに自分なりの解法をまとめる。それにポイントを付け加えたりしてあって、それをいいなと思って。先生にも言われたのでそれをやりました。さらにそのノートに勝つつもりで、問題はプリントを貼らずに自分の手で書くとか。「ちょっと勝った」みたいな(笑)。

高・・・ははは(笑)。

大・・・そうしてました。授業のノートまとめが一番大きいかなと思います。
高・・・そのまとめるって作業は、どんな感じ? まとめるのとまとめないのとではどう違うかな?

大・・・受験の最後の方になると、(過去にまとめた問題と)似た問題とか出てくるんです。「あ、これ見たことあるな」と思えると、そのときに解く順番、次こうしてこうしてっていうことが頭の中から浮かんでくるので、「わかるな」っていう感覚が得られてきました。

高・・・授業の解説聞いて、ハイ終わりっていうことじゃなかったんだよね。例えば市進の授業を受けて、それをまとめるアクションを起こすと。そうすると頭への入りが明確に違うと。
大・・・そうです。復習しないと意味がないです。予習も大事なんですけど、復習が絶対大事です、その日か次の日までに。

高・・・ホントに王道中の王道だけれども、受けた授業の内容をもう一度まとめ直して、自分の言葉にするというような。ただ書いてあることを写し直すということじゃなく?

大・・・付け加えたりもします。授業のときにメモに取ったりしてありますから。

高・・・それは、授業の時に黒板に書いてあることだけじゃなく、先生の言ったこともメモに取るということ?

大・・・物理とかは板書よりそっちの方が大事かなと。もう全然わからなかったので、学校の授業も市進の授業も先生の言ったことで大事なことは、適当でもいいからぱっと書いておく。あとで見直してきれいに書き直せばいいから。例えば、急に「この公式を使って」って言われても、なぜそれを使うのかがわからないと理解できない。で、そこの説明を先生はだいたい口で言うから、黒板に書かずに。板書してあることより説明することの方が大事です。

高・・・それすごいよな、その通りなんだよな。自分も実際、生徒達に授業をしてて、やっぱり黒板には結論を書く。そこに至るまでは口で説明してるんだよな。で、そこを生徒達が聞いてるか聞いていないか、そこに至るまでの過程が大事。だから一つの授業を10にも100にもするポイントって言うのはそこだと思う。普通の子は、先生が黒板に書いた結果だけを写していく。でもさっき言ったようにそこに至るまでの実際に先生が口で言ったことを自分の言葉にして書いていく。そうするとその答えに至るまでの理由がわかったりするし、そのときにはわからなくても、積み重なっていくうちに、その説明ってそういうことだったんだって気づくこともできるしね。

大・・・はい。

高・・・まとめると、大智君の勉強法っていうのは、授業を受ける。復習でノートをまとめる。そのポイントは、授業は板書だけでなく先生の説明する黒板に書いていないこともパッとメモしておく。復習するときには、そのメモをプラスしながらノートをまとめていく。

大・・・それが一番いいですね。

高・・・大智君の勉強の根幹はノートまとめということだね。あと他にはある?

大・・・あとは定期考査。部活とか忙しいと思うんで、言い訳って言われるかもしれないけど。だけど絶対忙しい。でも定期考査は部活が休みになるから、そこでとにかく集中して点を取る。そうすれば成績もいいはずだから。そこは意識してました。

高・・・それはいつ頃?

大・・・高1から意識してました。

高・・・それって塾で言ってたよね。だから高1高2のときは、以前医学部に合格した徳也っていう卒塾生も言ってたんだけど、定期テストで必ず8割以上をとれということ。それを大智君たちにも言ってきた。でそれをずっとやってきてくれたと思うんだよね。少なくとも数学・英語に関しては。だから高1高2の生徒に言うのは、部活が休みになる定期テスト前にガツンとやって、絶対定期テストで点を取るということだよね。で、その積み重ねが結局、大智君は高3になったときに、英語はある程度ベースができてたから、スタートはそこそこよかったよね、数学に関しても。だから、理科、物理・化学に特に集中して勉強を持って来れたっていうこと。だから3年間ある程度戦略的に勉強をやれてこれたっていうことだよね。

大・・・はい。

高・・・そういうことも含めて、必ずしも塾に来なきゃいけないって訳ではないけれど、でも素直に3年間を戦略的に過ごせたということは、本当によかったなあと思うよね。

大・・・知っていないと、そういうことが大事だということを高1で言われてないと、多分わからないと思うんで。最初は、高3になればできるようになるだろうと、そんな風に思うと思うんですけど、でも実際には高1から意識していないと絶対苦労するから、言われた通りにやるべきですね

高・・・その通りだね、ホントに。ここに「生き証人」がいますから(笑)。

「中学生の時は勉強の型を作る、高校生は3年間を戦略的に」

高・・・中学生の子たちに、大学受験の方向性、そこまで未来像はないかもしれないけど、でもアドバイスするならどうする?

大・・・それはやっぱり、英語に関しては「主語・動詞」。高木先生が毎回言ってると思うんですけど、「主語・動詞」を意識して。それでいけます。あと覚えるものを覚えて。高校になると複雑になるけど、中学生のときは割と単純だからそれを意識するだけですね、ホントに。あと音読かな。高木先生の英語をやれば、まあ間違いないと思います(笑)。

高・・・うれしいなホントに。いや、でもさっき大智君が言ってたように、中学生の時っていうのはやっぱり大きいよね。中学生の時に本気で勉強をして結果を出すという成功体験、大智君で言えば特に冬休みの時に。それを感じて、そのままのメソッドで引き続き高校になってやれたということ。だから中学生の時は、高校に向けての勉強の「型」を作る時。例えば英語で言えば一つ一つの文法、その型を作っておく。高校ではその型に複雑なことを情報として足していくんだけど。結局その「型」を作らずに高校へ入っちゃうから一気に崩壊していくということになるんだよね。
 次に高校生、特に1年生・2年生に関してアドバイスするならば?

大・・・1年生では英語と数学に力を入れて。さらに1年生で単語とかをやってたら最強なんで。あと文系行くなら理科総合Aを。生物があとあと苦手になってもそっちをやっておけばちょっと有利かなと。2年生は理科が来るので、文系だと社会が。それを、基礎をある程度やっておくと3年で楽になるから、定期考査でホントに理科は自分に身につけておいて。あとチャート、数学はチャートをめちゃくちゃやれば最強だと思うので。つまり2年は理科・社会を意識して、1年生は英数。で、単語はもう常に。

高・・・そうだね、本当にそう思う。それで、高校3年生は?

大・・・高3は、もう受験だから・・・。でも4月のうちはまだ気持ちが楽な感じで、自分も大丈夫だと思ってた。友達とかと話すのは、11月くらいになれば頭がよくなってるだろうと、(4月には)考えていた(笑)。でも結果は実際違うって言う声が結構出た、後悔してると。ホントに最初から気持ちを入れてやればどこでもいけると思うし、名大とか目指す子はホントに今(春休み)から苦手分野を特に。夏休みまでに基礎をやっておけば、それから応用問題やっても十分間に合う。もし、まとめとかを夏に終わらせてたら強いと思う。あとは問題解けばいいし。問題をたくさん解いておけば、(最後には)見たことがある問題が増えて気持ちも楽になるし。だからいかに早くホントに意識して気持ちを切り替えてやるかだと思います。

高・・・そう。だからいきなり奇をてらって問題から入るんじゃなくて、いかに早いうちに前倒しで基礎、問題を解くためのベースをつけておくか。あとは問題を解くための時間をいかに増やすかということ。それがスタートが遅れてくると、そのベースの部分での時間ばかりに費やして後半の問題を解く時間が減ってしまうということだよね。

「立志塾をうまく使いこなす秘訣」

高・・・あと大智君は立志塾にずっと来てくれてたから、立志塾をうまく使いこなす方法、立志塾で成功する秘訣は?

大・・・すべてに言えるのは言われた通りにやるということ。中学の英語は、SV(主語・動詞)を意識してということ。数学も藤井先生はわかりやすいので、どんどん質問するということ。言われたことや、塾で先生がやってくれることを活用する、さらにそれを自分でちょっと工夫したり、で、わからなかったら質問できる。だから、余分なことをやらなくていいから「言われたことを工夫する」という感じですね。

高・・・なるほどね。塾からはいろんな方向性を出すんだけど、その方向性をまずは自分でやってみて、その中から自分はこれにこうしたらもっといい風にできるんだということだよね。だからやれって言われて、「俺はこれじゃない」っていうことじゃないよね。

大・・・はい、それだと塾が嫌になってくる。受け止めてることは間違いないと思うので、一旦受け止めて、工夫できるなら工夫して、受け止めるだけでも十分基礎力つくと思うので。

高・・・じゃあ大智君から見た立志塾の良さをあえて客観的に言うと?

大・・・高校部は、周りの生徒がホントに真剣にやってて、負けられないなっていう。あと、文系だったら文系で、理系だったら理系でライバルっていうか、勝ちたい相手を見つけられるんで、負けたときにかなりやる気が出て。実際僕も11月に負けて、そのときに変わったので。周りにすごい子がいるっていう良さがあります。あと、中学生では小テストとかあって、絶対合格するぞと。周りもみんな合格するので、それに合格すれば絶対自分の力にもなるし、周りの雰囲気、授業全体の雰囲気も良くなる。割と少人数なので先生の目も行き届きやすい。そういうのがいいかなと。

高・・・みんなで良くしていくというか、みんなで受かっていけば、一体感も出てくるし、授業を受ける質も高まっていくし、そういう良さはあるよね。

大・・・あと、長くいると先生が変わらないので話しやすくなって、そういう良さもあります。だから、(これからも)いろいろ相談したいと思います(笑)。

高・・・いろいろな塾があってどの塾でも一生懸命やってると思う。だからそこでせっかく選んで入って来るのであれば、その塾のいいところをすべて吸収するというつもりで入ってきた方がやっぱり、結果は出ると思うしね。

大・・・先輩がすごいので、卒塾生の。先輩の話を聞いてるともう、間違いがないかなと。ホームページを読んで、先輩がすごい人がいるので確信できる。

高・・・そう、それで結局そうなったよね、大智君も(笑)。加藤君も信二も徳也も宏樹も、いろんな生徒がやってきたけど、結局いろんな人が同じことを言うもんね、ずっと。言われたことをやれと。すごい筋書きだったよね。信二たちがこうやってノートを残してくれて、それを大智君たちがそれを見て。たかがノートからさ、すごいパワーをもらって、それでこういうカタチで自分でもやって、それで結果を出す。すごいね、ホントにね。

大・・・あと、市進の化学は最強です(笑)。

高・・・ははは(笑)。そうそう、それも言っておかないと(笑)。大智君の化学、3年のスタート時点、マーク模試で30点ぐらい?だったんだよね。で、結局本番のセンターで96点とって、あげくの果てに超苦手だった化学を二次の科目にもしてしまったっていうくらい、すごい成長できたよね短い間で。市進の化学が最強だって言うのは何がそう言わしめるのかな?

大・・・プリントがあって、ゴロとかもわかりやすくて、自分で作ったりして。電池がホントにわからなかったんですけど、反応の理屈とか、先生が話すのをゆっくり再生してじっくり聞いて、「あ、そうか」と。理屈で理解して仕組みがわかるようになった。あとプリントがわかりやすくて、理屈で理解できた。

高・・・すごいね。

大・・・もう化学はヤバいです(笑)、神っす(笑)。

高・・・でも、先生が言われることを、スピードを落として何回も聞く、っていうその姿勢がいいよね。そういうことが大事だよね。

大・・・言ってることが大事だという。

高・・・なるほど。同じ人間が同じ授業を受けても結果が違ってくるというのはそこだと思うんだよね。まず、そのわかろうとする「氣」。そこに至るまでの説明の部分を聞いて、その理屈をちゃんと理解しようとする、そこが大事。その発想が信二のこういうノートになったりとかみんなのいろんなまとめのノートになっていくっていう。

大・・・はい。

高・・・大智君どうもありがとうございました。大智君には大学に行っても立志塾を応援してもらうつもりです(笑)。今後とも立志塾応援のほどを。いろいろかり出されると思いますが(笑)。

大・・・はい(笑)。

彼と6年間共に歩めたこと。立志塾が提供するスピリッツを全くのブレなくついてきた生徒、大智君。何か感慨深いものがあります。立志塾の後輩達の、目標すべき先輩として、今後も塾で語り継がれていくでしょう。本当におめでとう!大智君。(高木/2009年3月)

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